カリフォルニア州サンカルロス– 2015年11月27日– MarkLogic Corporationは本日、DHL Parcel BeneluxがMarkLogicのエンタープライズNoSQLデータベースプラットフォームで構築された、ラピッドレスポンスの新しい消費者向けトラックアンドトレースシステムの稼働を始めたことを発表しました。
MarkLogic®で構築され、MarkLogicのパートナーであるDIKWによって開発されたこの新しいシステムは、作成、完全テスト、実稼働までをわずか10週間で達成しました。テスト中も含めて導入以降、DHL Parcel Beneluxの応答時間は劇的に改善されただけでなく、システムパフォーマンスがピーク時にも低下しなくなりました。荷物の状態を確認したい顧客に対する平均応答時間は200ミリ秒以下となり、同社の顧客SLA(サービスレベルアグリーメント)レベルに十分適合するものとなっています。実稼働までの時間が短かったことから、同社は従来のデータベースを採用した場合よりもはるかに早期に投資を回収することができました。
「オンラインで利用してくださる大切な小口のお客様とその届け先のお客様に、競合他社が真似のできない圧倒的な宅配サービスを提供することは、私たちのビジネスの根幹です。MarkLogicのエンタープライズNoSQLデータベースプラットフォームをDHL Parcelの新しいトラックアンドトレースシステムの基盤に選んだのは、概念実証によって、ピークロード時ですら応答時間が驚くほど高速化することが示されたからです。また、テクノロジーに十分な拡張性があるため、オンラインショッピングの需要が拡大しても応答時間に著しい影響が出ないことも、すぐに分かりました」と、DHL Parcel Benelux社のIT担当取締役、Ad Hermans氏は言います。
DHL Parcel Benelux社は現在、1日におよそ150,000個の荷物を、オンラインの小口客に代わって届け先に配送しています。同社は、システムの迅速なオーバーホールも希望していました。荷物の数が増え続けても、小口客とその届け先にファーストクラスのスピーディーなサービスを確実に提供するためです。
「弊社はパートナーのDIKWと連携し、新しいトラックアンドトレースシステムをわずか数週間で構築し、稼働させることができました。DHL Parcel Beneluxは導入後すぐ、荷物の状態を知りたいお客様に1秒以下の応答時間で対応できるようになりました。弊社のプラットフォームが優れているのは、トラックアンドトレースシステムに新しい機能を即座に、しかもコスト効率よく追加でき、顧客満足度をさらに高められる点です。例えば、交通量と気象予報の変化に基づく、より正確な配達時間帯を提供することも可能です」MarkLogicのグループ副社長、Adrian Carrはこう話します。
「将来的に、DHL Parcel BeneluxはMarkLogicの柔軟性とスピードを利用して、顧客と一般消費者向けにサービスを拡大することを検討しています。例えば、気象予報と交通情報を合わせることで、輸送ルートの最適化と配達時間帯の精度の向上が可能になります。時間とコストの両方を削減しつつ、お客様に最適なサービスを提供することができるのです」DIKWの業務執行役員であるHugo Koopmans氏は、そう補足します。